11年ぶりBクラス、巨人の戦力整理 村田戦力外&6選手引退、激動のオフに

高専出身初のプロ鬼屋敷も引退

◯實松一成(戦力外)
 プロ19年目。510試合824打数137安打20本塁打58打点、打率.166。佐賀学園高から1998年のドラフト1位で日本ハムに入団した“松坂世代”の1人。2年目の2000年に1軍デビューを果たすと、4年目の2002年には82試合に出場。だが、打撃面に課題を残し、なかなか正捕手の座を確固たるものに出来なかった。2006年の開幕直前にトレードで巨人へ。移籍後も控え捕手としての立場ながら、長らくチームを支えてきた。今季は14試合出場に終わり、オフに戦力外通告を受けた。

◯江柄子裕樹(戦力外)
 プロ6年目。通算34試合に投げて1勝5敗2ホールド0セーブ、防御率4.10。つくば秀英高、明治大、東芝と渡り、2011年のドラフト6位で巨人に入団。プロ3年目の2014年途中から中継ぎで1軍に定着して19試合に登板。だが、2015年は1軍登板なし。昨季はファームでリーグトップの防御率、勝率をマークし、リーグ2位の9勝をあげたが、1軍では2試合登板に終わり、今季も1軍では2試合の登板のみ。オフに戦力外通告を受けた。

◯乾真大(戦力外)
 プロ7年目。通算74試合1勝2敗0ホールド0セーブ、防御率5.65。東洋大姫路高から東洋大を経て、2010年のドラフト3位で日本ハムに入団。2年目の2012年に36試合に投げて1勝2敗2ホールド0セーブを記録するも、これがキャリアハイの成績となった。2013年は19試合に登板数を減らし、2016年にトレードで巨人へ。だが、巨人でも結果を残せないまま、このオフに戦力外通告を受けた。

◯長谷川潤(戦力外)
 プロ2年目。通算3試合0勝1敗0ホールド0セーブ、防御率8.53。成立学園高、金沢学院大と渡り、BCリーグの石川から2015年の育成ドラフト8位で巨人に入団。1年目の2016年3月末に支配下登録を勝ち取った。5月に1軍初登板初先発を果たすなど、3試合に登板したが、白星はなし。今季は1軍登板はなく、わずか2年で戦力外通告を受けた。

◯鬼屋敷正人(戦力外、引退)
 プロ8年目。2試合1打数0安打0本塁打0打点、打率.000。近畿大高専から2009年のドラフト2位で巨人に入団。高等専門学校から初のプロ選手となった。4年目の2013年にプロデビューを果たしたが、出場はこの1試合のみ。翌2014年も1試合出場のみに終わり、その後は1軍出場無し。戦力外通告を受け、今季限りで現役を引退する見込み。

◯北篤(戦力外、引退)
 プロ11年目。56試合93打数23安打2本塁打4打点、打率.247。小松工高から2006年のドラフト1位で横浜(現DeNA)に入団。プロ入り時は投手だったが、2008年に右肘を疲労骨折したことで、この年の秋に野手に転向した。2012年オフにトレードで日本ハムへと移籍。2014年に29試合に出場して2本塁打を放ったが、これがプロとしてキャリアハイの成績となった。2015年6月に再びトレードで巨人へと移籍したものの、移籍後は結果が残せず。1軍出場無しに終わったこのオフに戦力外通告を受けると、現役引退を発表した。

(Full-Count編集部)

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