近年の低迷はドラフト不作も要因? 中日過去10年のドラフト査定
小笠原は2年目に5勝、京田は今季新人王獲得
○2015年
1位・小笠原慎之介 投 東海大相模・7勝14敗0S0H 防御率4.28※
2位・佐藤優 投 東北福祉大・3勝0敗0S3H 防御率4.24※
3位・木下拓哉 捕 トヨタ自動車・60試20安1本6点0盗 打率.208※
4位・福敬登 投 JR九州・1勝2敗0S4H 防御率5.14※
5位・阿部寿樹 内 Honda・46試20安1本6点2盗 打率.222※
6位・石岡諒太 内 JR東日本・2試0安0本0点0盗 打率.000※
育1位・中川誠也 投 愛知大・(1軍出場なし)
育2位・吉田嵩 投 徳島インディゴソックス・(1軍出場なし)※
育3位・三ツ間卓也 投 武蔵ヒートベアーズ・2勝1敗0S11H 防御率4.06※
育4位・西浜幹紘 投 星城大・(1軍出場なし)※
育5位・呉屋開斗 投 八戸学院光星高・(1軍出場なし)
育6位・渡辺勝 外 東海大・(1軍出場なし)※
この年も12人と多くの選手を取った。甲子園で活躍した1位の小笠原は今季、ローテの一角を担って5勝をマーク。主戦級までもう少しのところにいる。育成3位の三ツ間卓也は、今季11ホールドと活躍した。
○2016年
1位・柳裕也 投 明大・1勝4敗0S0H 防御率4.47※
2位・京田陽太 内 日大・141試149安4本36点23盗 打率.264※
3位・石垣雅海 内 酒田南高・1試0安0本0点0盗 打率.000※
4位・笠原祥太郎 投 新潟医療福祉大・1勝3敗0S0H 防御率3.14※
5位・藤嶋健人 投 東邦高・(1軍出場なし)※
6位・丸山泰資 投 東海大・0勝0敗0S0H 防御率8.25※
育1位・木下雄介 投 徳島インディゴソックス・(1軍出場なし)※
なんといっても京田の活躍だろう。いきなりレギュラー遊撃手となって、新人では球団新の149安打。新人王を獲得した。一方、1位の柳は1勝にとどまった。
○2017年
1位・鈴木博志 投 ヤマハ
2位・石川翔 投 青藍泰斗高
3位・高松渡 内 滝川二高
4位・清水達也 投 花咲徳栄高
5位・伊藤康祐 外 中京大学中京高
6位・山本拓実 投 市西宮高
育1位・大藏彰人 投 徳島インディゴソックス
育2位・石田健人マルク 投 龍谷大
中日のドラフトを見ていくと、即戦力を期待される社会人出身で、活躍する選手が少ないことがわかる。社会人出身の多くは20代半ばで入団するため、活躍できる期間が短い。それだけに見極めが大切だろう。
今季のドラ1の鈴木博志は高校から社会人でまだ若い。侍ジャパンアジア選手権にも選ばれているが、プロの世界で活躍できるだろうか。
(広尾晃 / Koh Hiroo)