育成出身者の活躍の裏で…支配下から育成へ“降格”となった選手たち

“松坂世代”の久保は右手の血流低下、オリ佐野は内野手転向

○宮川将(楽天)
2017:1軍登板なし
通算:43試合5勝1敗1ホールド0セーブ 防御率3.13

 プロ5年目。大体大浪商から大体大を経て2012年の育成ドラフト1位で楽天へ。1年目にファームでの好投を評価されて支配下契約を勝ち取り、1軍でも17試合に登板して2勝をマーク。2年目の2014年に右肘を疲労骨折して手術を受け、オフに支配下から育成に。さらに2015年には右肘のクリーニング手術も受けた。故障も癒えた2016年7月に支配下へ復帰し、1軍でも9試合に登板したが、今季は1軍登板無しに終わり、3度目の育成契約を結ぶことになった。

○久保裕也(楽天)
2017:27試合3勝1敗6ホールド0セーブ 防御率3.60
通算:454試合50勝36敗107ホールド36セーブ 防御率3.51

 プロ15年目を迎えた37歳のベテラン。沖学園高、東海大を経て2002年のドラフト自由獲得枠で巨人に。2015年オフに巨人を構想外となって退団し、DeNAへ移籍。2016年は目立った成績を残せず、1年でDeNAを戦力外となった。12球団合同トライアウトを経て楽天へ入団した今季は3年ぶりの白星をあげるなど、27試合に投げて3勝をマークした。だが、9月に右手の血流低下が判明。リハビリのために育成契約を結ぶことになった。

○石橋良太(楽天)
2017:1軍登板なし
通算:6試合0勝0敗0ホールド0セーブ 防御率13.50

 プロ2年目。明徳義塾高から拓殖大、Hondaを経て、2015年ドラフト5位で楽天に入団。ルーキーイヤーの2016年に1軍で6試合に登板したものの、結果を残すことはできずに、今季は1軍登板無し。支配下契約を解除され、育成選手として再出発することになった。

○入野貴大(楽天)
2017:7試合0勝0敗0ホールド0セーブ 防御率9.73
通算:30試合1勝1敗1ホールド1セーブ 防御率5.79

 プロ3年目。岡豊高や四国アイランドリーグplusの愛媛、徳島を経て、2014年のドラフト5位で楽天に。1年目にいきなり19試合に登板し、プロ初勝利もマーク。だが、2年目以降は出番を減らし、今季も7試合登板にとどまっていた。3年で戦力外通告を受け、育成選手として再契約を結んだ。

○佐野皓大(オリックス)
2017:1軍出場なし
通算:1軍出場なし

 プロ3年目。大分高から2014年のドラフト3位でオリックスへ。プロ3年間で1軍登板はなく、ウエスタンリーグでも目立った成績は残せなかった。来季からは内野手へと転向することに。支配下契約を解除し、育成選手として再契約を結び、出直すこととなった。

(Full-Count編集部)

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