「ずっと中途半端なまま…」ハム杉谷がかける10年目への思いと“原点回帰”
来季のモットーは「シンプルに打つ、打って走る、塁に出る」
――このオフに取り組みたいことは。
「入団したときから攻撃型の選手と言われてやってきましたが、ここ2、3年くらいいろんな迷いがあって、中途半端になっていました。もう一度、みんなにない攻撃的なものを出していきたいと思います。今以上にもう少し体を絞って、来シーズンはもう少しスピードを出したプレーをしていきたいと思います」
――あらためて来季の意気込みを。
「去年日本一になって、今年は5位という成績でした。僕自身もふがいないシーズンだったので、チームとしてはもう一度優勝して、秋には皆さんと札幌でビールかけをしたいですし、そのチームの輪の中心になれるよう僕自身頑張っていきます。来シーズンは節目の10年目。自分の今後の野球生活がかかった年だと思うので、しっかりやっていきたいと思います」
――ここ2、3年の迷いとは。
「攻撃的な選手だったのに、守備でどうにかしなきゃいけないと守備の方ばっかり気をとられてしまって。バッティングでもいろんな思いで打席に立ってしまったので、シンプルに打つ、打って走る、塁に出る。この3つをしっかり明確にしていきたいと思います」
――体を絞るのはコンディショニングのためか。
「ここ2年ぐらいウエートトレーニングをして体重、筋力をすごく上げていました。でもやっぱり違うなと思ったので。しっかり絞って、スピード重視のプレースタイルでやらないということで、今から結構落としてます」
――今の体重は。
「78キロあったのが今やっと76.5キロに落ちました。キャンプには74キロにしたいなと思っています。3、4年目に体が一番動いていた時期の体重なので、そこまで持っていけたらなと」
――来年はキャプテンになる中田選手をどう支えたいか。
「キャプテンの自覚ではないですけど『オレのことをこれからキャップって呼べ』という話をされました。意識が芽生えたのかわからないですけど、監督のことをボスって呼ぶようにもなりましたね。『何かあったらボスに連絡するからな』って。キャップを近くで見られるように、僕も1年間しっかり頑張りたいと思います。キャプテン1人孤立させないようにしなきゃいけないので」
――来季の数字的な目標は。
「数字の目標はもうやめました。それに向けて頑張り過ぎてしまうことがあるので、とにかくけがなく1年間、9人のラインナップの中にいるというのを、まずは目標にしてやっていきたいと思います」
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)