レギュラー掴むも慢心なし、さらなる飛躍目指すホークス上林の目指す姿とは
日本ハム・近藤健、広島・西川は「見逃すときもブレない」
「自分が劣っている」と、上林が最も強く感じたのはどこだったのか。
「近藤さん(健介・日本ハム)の名前は挙げていたんですが、近藤さんだけでなく西川さん(龍馬・広島)もやっぱり見ていて凄いと思いました。誰か1人に絞るわけではなく、いろんな選手を見て、いいところを吸収したい。(2人の良さは)ミートですかね。タイミングの取り方が上手いというか、見逃す時もブレないので、そういうのは見習っていきたい」という。
1月には、昨年に続きチームの先輩である内川聖一の下で自主トレを行う。
「いいバッターに共通しているのは、しっかり間が取れているということだと思う。内川さんはそこが本当に優れている方なので、ミートが上手いですし、困ったら右方向とかもできる人。そこは見習うところ。うまく間を取れる時もあるんですけど、同じようにやっているつもりでも感覚がズレている時がある。そういう時にどうするか、ですね」
今季の夏場も感覚の狂いが生じた。その対策が、もう一段階レベルを上げる鍵になる。
「体をもう一回り大きくして、技術的にもさらにレベルアップしたい。全体的に物足りなさを感じているので、全てにおいてレベルアップしたい」
稲葉ジャパンで見つけた成長へのヒントがあり、そして自主トレには最高のお手本がいる。2018年、上林はさらに成長した姿を、ファンに見せてくれるに違いない。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)