厳しい現実に直面する選手も…過去5年で最多8人獲得の巨人、FA補強の結果は?
過去5年で巨人は12球団最多の8選手を獲得
2012年から2016年の過去5年間でFA権を行使し、国内他球団に移籍した選手は全部で25人いる(宣言残留、MLB挑戦は除く)。同一リーグでの移籍は14選手、セ・リーグ→パ・リーグは3選手、パ・リーグ→セ・リーグが8選手となっており、巨人への移籍は12球団の中で最も多い8選手となっている。
そこで、移籍先をセ・リーグ(巨人を除く)、パ・リーグ、巨人の3回に分けて、FA権を行使して国内他球団へ移籍した選手の移籍前後の成績を見てみよう。まず今回は巨人へと移籍した選手たちだ。(※金額は推定)
【2012年】
○FAによる獲得選手なし
【2013年】
○片岡治大(西武)今季限りで現役引退
2012(西):52試合204打数46安打2本塁打19打点8盗塁 .225
2013(西):72試合259打数75安打4本塁打32打点9盗塁 .290
2014(巨):126試合429打数108安打6本塁打32打点24盗塁 .252
2015(巨):113試合348打数85安打10本塁打36打点21盗塁 .244
2016(巨):32試合81打数18安打2本塁打4打点4盗塁 .222
2017(巨):1軍出場無し
2013年オフに権利を行使し、総額3億5000万円の2年契約で移籍。1年目の2014年は126試合に出場し規定打席にも到達したが、打率.252と振るわなかった。2年目の2015年に通算300盗塁を達成したが、怪我や不調で前年から数字を落とすことに。3年目以降も故障に悩まされ、今季は1軍出場のないまま、今季限りで現役を引退。2軍内野守備走塁コーチに就任する。
○大竹寛(広島)
2012(広):24試合11勝5敗 144回2/3 144安打85奪三振 2.36
2013(広):25試合10勝10敗 163回 152安打100奪三振 3.37
2014(巨):22試合9勝6敗 129回 127安打79奪三振 3.98
2015(巨):11試合3勝4敗 56回 56安打35奪三振 3.21
2016(巨):17試合6勝6敗 91回1/3 91安打71奪三振 3.55
2017(巨):13試合4勝4敗 69回 75安打50奪三振 5.09
2年連続2桁勝利を達成した2013年のオフに3年総額5億円で巨人へ移籍。1年目の2014年は、9月に右肩を痛めて離脱したものの、22試合に投げて9勝をマーク。だが、2年目は不振に喘ぎ、わずか3勝とまり。2016年も怪我で出遅れて6勝に終わった。今季も4勝にとどまり、移籍後4年で2桁勝利から遠ざかっている。