清宮も早々に出場? 「選手ムダにしない」日ハム、過去10年ドラフト査定

今季もルーキー6選手が1軍デビュー、清宮にも早い時期にチャンス与える可能性

◯2014年
1位・有原航平 投 早稲田大学・65試29勝28敗0S0H 防御率4.10※
2位・清水優心 捕 九州国際大学付属高・67試24安1本10点 0盗 打率.198※
3位・浅間大基 外 横浜高・117試65安1本22点 7盗 打率.230※
4位・石川直也 投 山形中央高・38試0勝1敗0S8H 防御率4.26※
5位・瀬川隼郎 投 室蘭シャークス・0勝0敗0S0H 防御率3.38※17年戦力外
6位・立田将太 投 大和広陵高(1軍出場なし)※
7位・高濱祐仁 内 横浜高・4試2安0本0点 0盗 打率.154※
8位・太田賢吾 内 川越工業高・40試14安1本6点 0盗 打率.171※
9位・佐藤正尭 捕 愛知啓成高(1軍出場なし)

 有原航平は今季不振だったが、ローテーションの柱の一人。清水は、大野に次ぐ2番手捕手に成長。浅間も外野の有望株だが、今季は椎間板ヘルニアに悩まされ、オフに手術を受けた。

◯2015年
1位・上原健太 投 明治大学・10試1勝5敗0S1H 防御率6.06※
2位・加藤貴之 投 新日鐵住金かずさマジック・51試13勝9敗0S1H 防御率3.49※
3位・井口和朋 投 東京農業大学北海道オホーツク・54試0勝2敗0S4H 防御率4.31※
4位・平沼翔太 内 敦賀気比高・4試0安0本0点 0盗 打率.000※
5位・田中豊樹 投 日本文理大学・23試0勝0敗0S4H 防御率2.82※
6位・横尾俊建 内 慶應義塾大学・60試34安7本20点 0盗 打率.225※
7位・吉田侑樹 投 東海大学・5試2勝2敗0S0H 防御率5.32※
8位・姫野優也 外 大阪偕星学園高(1軍出場なし)※

 2位の加藤は今季120回を投げてローテを担う。6位の横尾は、終盤になって本塁打を連発。“おにぎり君”のニックネームがついた。来季の主軸候補だ。

◯2016年
1位・堀瑞輝 投 広島新庄高・4試0勝1敗0S0H 防御率3.38※
2位・石井一成 内 早稲田大学・114試65安3本24点 3盗 打率.205※
3位・高良一輝 投 九州産業大学(1軍出場なし)※
4位・森山恵佑 外 専修大学・5試0安0本0点 0盗 打率.000※
5位・高山優希 投 大阪桐蔭高(1軍出場なし)※
6位・山口裕次郎 投 履正社高・(入団せず)※
7位・郡拓也 捕 帝京高・1試0安0本0点 0盗 打率.000※
8位・玉井大翔 投 新日鐵住金かずさマジック・24試1勝2敗0S1H 防御率2.59※
9位・今井順之助 内 中京高・1試1安0本1点 0盗 打率.250※

 2位の石井一成は中島卓也の故障もあって遊撃手として抜擢される。6位の山口は、ヤクルトにドラフト1位で入団した寺島成輝とともに履正社高校のWエースだったが、入団せずにJR東日本に進んだ。

◯2017年
1位・清宮幸太郎 内 早稲田実業高
2位・西村天裕 投 NTT東日本
3位・田中瑛斗 投 柳ヶ浦高
4位・難波侑平 内 創志学園高
5位・北浦竜次 投 白鴎大足利高
6位・鈴木遼太郎 投 東北学院大学
7位・宮台康平 投 東京大学

 こうしてみると、ドラフトで入団した選手は、よほどの事情がない限り1軍で試すのが当たり前になっていることがわかる。また、日本ハムはレギュラーになれなかった選手をどんどん他球団に移籍させている。球団の枠を超えて、選手に出場機会を与えようとしている。

 日本ハムの基本姿勢は「選手をムダにしない」ということになるだろう。
今季ドラフトで指名された清宮幸太郎や、東大の宮台康平も、早い時期にチャンスが与えられるだろう。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY