大谷獲得のエンゼルスが今オフ“勝ち組”1位 米敏腕記者が勝者と敗者を格付け
敗者1位はマーリンズ、大谷獲得失敗のマリナーズも…
勝者がいれば、敗者もいる。負け組ナンバーワンは球団史上3度目のファイヤーセール中のマーリンズが不名誉な選出を果たしている。経費削減に全力を注ぐデレク・ジーター新オーナーら経営陣はスタントン、オズナ、ディー・ゴードン内野手をトレードで放出。イチローの契約オプションも行使しなかった。ヘイマン記者は「リセットは必要かもしれないが、新オーナーは単なる資金不足に見えてしまうという結論に達した。PR面から見ればかなり苦しい船出だ」と厳しく指摘している。
2位は大谷争奪戦で一時本命視されていたマリナーズが悲しみのランクイン。ただ、移籍市場で積極的な動きを見せるジェリー・ディポトGMについては、16年連続プレーオフ進出を逃している不振を打開するために、さらなる補強に出ると予想。「ダルビッシュは理にかなっている」と、先発ローテーション強化のためにFA市場の目玉である日本人右腕獲得の可能性を指摘している。
3位はスタントン、大谷の争奪戦に敗れたジャイアンツ。4位はマーリンズのクリスチャン・イエリッチ外野手。ファイヤーセールで主力が続々離脱し、最強外野トリオは解体。残留の可能性が浮上している現状に、イエリッチは「苛立ちを募らせている」という。一方で、球団側は残留に関してイエリッチ本人の意向を尋ねる予定だともされているが、すでにドジャース、ダイヤモンドバックス、フィリーズ、ブレーブス、カージナルスが獲得を狙っているという。
18位には、韓国国内での飲酒運転と交通事故で、米国入国が許されていない元パイレーツの姜正浩内野手も不名誉なランクインとなった。
ここまではエンゼルスの動きが目立つオフの移籍市場。ただ、この先もあっと驚く移籍、大型契約が成立する可能性も十分にあるだけに、目が離せない。