鷹の「18」はいまだ通算100勝なし 武田はエース級活躍見せられるか
通算92勝を挙げた山内、松坂は1登板で退団
〇1981年以降
山内和宏 投 1981年-1990年290試92勝107敗1S1662.2回 防率4.2
村田勝喜 投 1990年-1993年100試40勝45敗0S741.1回 防率4.02
渡辺智男 投 1994年-1997年38試4勝15敗0S170回 防率4.99
吉田豊彦 投 1998年(登板なし)
松修康 投 1999年-2000年3試0勝0敗0S2.1回 防率3.86
新垣渚 投 2003年-2014年148試60勝50敗0S956.1回 防率3.82
松坂大輔 投 2015年-2017年1試0勝0敗0S1回 防率18
武田翔太 投 2018年
山内和宏は、山内新一、山内孝徳とともに「山内トリオ」を形成。南海からダイエー時代を通じ先発投手として息の長い活躍を見せた。ホークス歴代5位の92勝。球団の「18」では最多勝だ。
村田はダイエー・ホークス初期の先発投手として活躍。93年オフに西武ライオンズにトレードされ、そのトレード相手の一人だった渡辺智男が「18」をつけた。
吉田豊彦は南海時代から先発、救援で活躍した投手。98年に「18」をつけたが同番号では1軍登板がないまま阪神にトレードされた。松は東北福祉大から逆指名(2位)でダイエーに入団した左腕。「18」を与えられたが活躍できず、3年目に「12」に改めた。
新垣渚は松坂世代。沖縄水産、九州共立大から自由獲得枠でダイエーに入団。1年目から8勝を挙げ、主力投手として活躍。この新垣がヤクルトにトレードされ、新垣とは高校時代からライバルだった松坂大輔がMLBから復帰して「18」をつけた。松坂は西武ライオンズ、ボストン・レッドソックスを通じて「18」をつけており、こだわりのある背番号だった。しかし3年間で1試合の登板にとどまり、今オフに自由契約に。武田翔太が「30」から19代目の「18」をつけることになった。
他球団と同様、ホークスでも「18」はエースナンバーという認識があり、期待が大きな投手がつけることが多かったが、残念なことにその期待に十二分に応えた投手は少なかった。
すでに48勝を挙げている武田はホークスの先発投手陣の一角を担っているが、エースナンバーにふさわしい成績を残すことができるだろうか。
(広尾晃 / Koh Hiroo)