巨人・菅野、投手3冠なるか?…2018年投手タイトル大予想【セ編】

ここ3年の救援タイトルホルダーの顔ぶれが毎年変化しているセ

 救援投手の過去3年のタイトルは以下の通り。

〇2015年
最多セーブ バーネット(ヤ)、呉昇桓(神)41S
最優秀中継ぎ 福原忍(神)39HP
〇2016年
最多セーブ 澤村拓一(巨)37S
最優秀中継ぎ マシソン(巨)49HP
〇2017年
最多セーブ ドリス(神)37S
最優秀中継ぎ 桑原謙太朗(神)、マテオ(神)43HP

 パと違って、セは毎年のようにクローザー、セットアッパーの顔ぶれが変化している。移籍したり、不振に陥ったり、長続きしないのが悩みのタネだ。一昨年、救援2タイトルを独占した巨人は、昨年は救援陣の駒不足に泣いた。特にセットアッパーは2016年で116HPだったが、2017年は12球団最少の70HPと激減した。当然、今季はその部分に力を入れると思われる。

 昨季最多セーブの阪神・ドリスは、2016年は負傷の影響もあって34試合しか投げておらず、盤石とは言えない。防御率でいえばDeNAの山崎康晃。昨年前半不振に陥り、一時中継ぎにまわったためセーブ数は26にとどまったが、内容的には一番だった。こちらを本命にしたい。

 目立たないながらも中日の田島慎二は34セーブ。セーブ数はチームの勝利数にリンクするため、中日の勝利数が増えれば、田嶋にも芽が出てくるだろう。巨人のカミネロは29セーブ。防御率も2.42と良かったが、昨年は外国人枠の関係で一時登録を外れた。今季も巨人の外国人は窮屈な起用が続く。フルで起用されれば有力だが、どうだろうか。

本命:山崎康晃(DeNA)
対抗:ドリス(阪神)、田島慎二(中日)
穴:カミネロ

 最優秀中継ぎを予想してみよう。以下は昨年のホールドポイントランキング。

1桑原謙太朗(神)43
1マテオ(神)43
3三上朋也(De)34
4ジャクソン(広)32
5マシソン(巨)31
5パットン(De)31

 阪神2位の原動力は、桑原、マテオ、高橋聡文というセットアッパー陣だった。今季も健在だが、桑原は昨年67試合に登板したが2016年は1軍登板なし。キャリアでもシーズンを通して投げたのは2017年が初めてだった。今季はその反動が来る可能性がある。2年間で115試合に登板し、安定感があったマテオの方が有力だろう。

 広島はセーブ、ホールドともに多くはなかった。大差の試合が多く、セーブ、ホールドのシチュエーションが少なかったのだ。しかし50試合以上登板が今村猛(68試合)、ジャクソン(60試合)、一岡竜司(59試合)、中崎翔太(59試合)、中田廉(53試合)と5人もいた。今村は一時期、中崎に代わってクローザーになったためホールド数は17にとどまったが、セットアッパーに専念すれば、数字は伸びるだろう。さらに、6年間で152ホールドを記録した巨人・マシソンは外せない。

本命:マテオ(阪神)
対抗:今村猛(広島)
穴:マシソン(巨人)

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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