鷹・甲斐が打力アップで真の正捕手へ “4割打者”からの助言がヒントに
ハム近藤からは助言、1つのヒントに
「U-23の時にも、色々なバッターと話して聞いてきました」。侍ジャパンでの活動の中で、印象的だったのが、日本ハムの近藤健介の話だったという。
今季、ヘルニアでの長期離脱があり57試合出場に終わったものの、打率.413を残した好打者。1学年下の後輩ではあるが、教えを請うた。「近藤はボールの内側を打つイメージで打っていると。体を開きたくないという話をしていて、バッティングも見てもらってアドバイスをもらったんです。確かにそうだなと思いましたし、自分のものに出来ればと思いました」。これが、1つのヒントとなるかもしれない。
「自分が見たら、自分が打者なら怖くないですもん(笑い)。嫌な打者になりたい。今宮さんだったり、中村晃さんだったり。ああいうバッティングが出来るのは凄い。バッテリーは嫌だろうなと思いますし、穴を減らしていきたいですね。(賞は)嬉しいですけど、たくさんの力を借りて頂いたもので、僕だけの力ではない。成績も納得していない。まずはこのチームのレギュラーに取れるように、このチームの正捕手になれるように。目標はそこなので」
もちろんリード面に関しても、空いた時間で昨季の映像を見返し、配球面を振り返るなど“脳トレ”も欠かさない。他の選手も球団施設ということもあり自主トレで使用しているが、その中でも甲斐は“単独”で自主トレを行うことに決めた。「やりたいことが出来ますし、足りないものを強化出来ると思うので1人でやることを選択しました。キャッチャーは特殊だし、キャッチャーの練習もしないといけない。自分の足りないところを追い込める時期なので」。真の要になるために――。厳しく己を追い込んでいく。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)