今秋ドラフトは高校生に逸材ズラリ 現役スカウトが見るドラ1候補12人
大学No1外野手に完全試合左腕
〇立命大・辰己涼介(外野手/右投左打)
50メートル5秒7をマークし遠投120メートルと驚異の身体能力を誇る“大学No1外野手”。1年春からレギュラーを奪い現在までに通算83安打をマーク。パ・リーグスカウトは「走攻守でバランスが取れた選手。巧打だけじゃなくパンチ力もある。即戦力として使える」と評価。2年夏から大学日本代表に選出され大舞台を多く経験している。最終学年でリーグ記録の123安打を超えることができるか注目を集される。
〇日体大・松本航(投手/右投右打)
高校時代(兵庫・明石商)から注目を浴びていた最速150キロ右腕。首都大学リーグで通算22勝と順調に成長し、昨秋の明治神宮大会は日本一に輝いた。大学日本代表にも選出。伸びのある直球にスタミナも武器で完成度の高い投手といえる。
○富士大・鈴木翔天(投手/左投左打)
昨夏に15奪三振を奪い北東北大学リーグ史上初の完全試合を達成した最速149キロ左腕。長身185センチ、出所の見にくいフォームで右打者に投げ込むクロスファイヤーで打者を牛耳る。スライダー、カーブ、チェンジアップと緩急を使った投球でゲームを作ることもでき左腕不足の球団にとっては貴重な存在だ。
〇法大・菅野秀哉(投手/右投右打)
東京6大学で現役最多の15勝を挙げるリーグを代表する右腕。小高工(福島)時代に完全試合を達成し注目を集めた。スリークォーター気味から投げる最速150キロの直球にスライダー、カーブ、シュート、フォークと多彩な変化球を操る。セ・リーグスカウトは「スラっとした体形だがスタミナもある。手足が長くリーチを生かした投球が魅力」と評価している。