【投手の球数を考える】日本の投手の壁?「シーズン3000球」の謎を解くカギは

NPBでトップの楽天・則本はPAP33万弱、西武・菊池も31万超

 それでは、NPBではどうだろうか。2017年シーズンで2500球以上投げた投手のPAPを見ていこう。

○パシフィック・リーグ
1則本 昂大(楽)2916球 PAP 329158
2菊池雄星(西)2892球 PAP 314105
3岸孝之(楽)3004球 PAP 267756
4涌井 秀章(ロ)2739球 PAP 235345
5千賀 滉大(ソ)2225球 PAP 152000
6金子千尋(オ)2964球 PAP 126491
7美馬学(楽)2596球 PAP 78975
8東浜巨(ソ)2520球 PAP 55678
9バンデンハーク(ソ)2598球 PAP 53130
10有原航平(日)2543球 PAP 49330

○セントラル・リーグ
1メッセンジャー(神)2503球 PAP 230020
2大野雄大(中)2503球 PAP 163401
3マイコラス(巨)2954球 PAP 162833
4菅野智之(巨)2795球 PAP 152552
5ブキャナン(ヤ)2569球 PAP 82803
6田口 麗斗(巨)2729球 PAP 57224
7野村祐輔(広)2560球 PAP 49759

 パ・リーグトップの則本はPAPが約33万、西武の菊池も31万を超えており、いつ故障してもおかしくないとされる20万を大きく上回っている。2人はリーグの奪三振1位と2位の投手。三振が多い投手は球数が嵩むと言われるが、則本は144球投げた試合が1度あるほか、130球以上投げた試合も3試合ある。菊池も140球以上投げた試合が2試合(144球、140球)。140球を投げると1試合だけでPAPは6.4万になる。近年のMLBでは考えられない球数だ。

阪神・メッセンジャーは過去6年で5度、3000球超え、PAPも20万超

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