「何らかの形で野球を続けて」北海道で女子野球3選手が野球教室を開催
年に40回ほど野球教室で指導の山崎「何らかの形で野球を続けてほしい」
山崎が所属する埼玉アストライアは年間300回以上野球教室を開いており、山崎自身も年に40回ほど指導に当たっている。過去に指導した子供たちが選手として活躍するのを目の当たりすると、感慨深いという。「女の子たちには何らかの形で野球を続けてほしいと、いつも願っています。だから1回1回の野球教室を大事にしています」と、女子野球伝道師としての役割も自覚して活動している。
プロ5年目の昨季はキャリアハイとなる打率.352をマークした山崎。チーム最年長となる今季は、日本一と個人タイトル獲得を目標に掲げる。子供たちの“憧れの存在”であるためにも、さらに腕を磨く。
一方、昨年6月にプロテストに合格した小原は、この日が実質的な野球教室デビューだった。「最初は緊張しましたが、みんな楽しそうに野球をやっていてよかったです」と笑う。昨年6月、アカデミーから初めてプロテストに合格と、下から這い上がった。投手登録だが打撃も評価されており、今季は“二刀流”に挑戦する。「まずはピッチャーで先発して初勝利を挙げたいです。バッティングは長打を打つタイプではありませんが、強い打球でヒットを重ねられるよう頑張りたいです」と目標を語った。
北海道で育った女子プロが地元の女の子を教える年1回の貴重な機会。教える方も教わる方も有意義な時間を過ごした。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)