世界一貢献の元中日パウエル氏、前立腺癌を告白 一時は骨に転移と診断も…
一時は骨に転移と診断、ジャマ夫人は「いずれにしても、戦いになる」
その後の精密検査で癌細胞は骨にまで転移していることを診断されたというパウエル氏。病状は進行しており、手術も不可能で、夫妻は厳しい化学療法と放射線治療を覚悟していたと、記事では言及している。
だが、ジャイアンツが病魔に苦しむパウエル氏に救いの手を差し伸べた。チームドクターのロバート・マレー氏がパウエル氏の最初の診断結果に疑いの視線を向けたというのだ。そこで、マレー氏の手配で骨のスキャンを再度行ったところ、骨への癌細胞の転移はなかったと確認されたという。
そこで事態が一気に好転。前立腺癌の除去手術を受けることが決まった。ダイヤモンドバックスのメディカルスタッフをサポートしているジルベルト・ブリトー医師の最新技術で開腹の範囲はわずか2センチで、術後2日後には退院も可能になるという。数週間は放射線治療のため通院することになるが、チームのアリゾナキャンプには初日から参加できる見込みとなった。
ジャマ夫人は記事の中で「2週間、私たちは癌の転移について考えていました」と安堵の声を漏らしている。その一方で、楽観視はしていない。「いずれにしても、我々は戦わなければいけないことはわかっています。化学療法と放射性治療になるか、前立腺手術と放射線治療になるか、どうかの違いなのだから。いずれにしても、戦いになるわね。彼が勝つことになるけれど」とも話している。
「こういう状況に陥った時、誰が自分をそばで支えてくれているか、本当に気付かされるんだ」
同メディアの取材に対して、こう語ったというパウエル氏。前立腺がんと名門ジャイアンツの打撃復活という2つの戦いに挑むことになる。
(Full-Count編集部)