内野手で花咲かず、救援転向で史上2位601セーブ 殿堂入りホフマンの功績
殿堂入りまで3年かかったのが不思議なくらい?
武器は速球と、ほとんど変わらないフォームから繰り出されるチェンジアップ。シーズン50試合以上登板して、四球は15個前後という安定した制球力があった。先発投手以上に過酷だとされるクローザーで18年にわたってほとんど故障せず投げ続けたが、これはプロ入り以前に投手経験がほとんどなく、肩、肘が温存されたことが大きいと言われた。
2008年オフにFAとなる。財政難のパドレスはホフマンを抱えることができず、ファンに惜しまれながらミルウォーキー・ブルワーズに移籍。2年で47セーブを挙げて引退した。
パドレスの本拠地クアルコム・スタジアムやペトコ・パークでホフマンが登場するときにかかった”Hells Bells”は、パドレスのチームメイトだった大塚晶則も使用を許されたが、その後も多くの投手が使っている。
マリアノ・リベラに抜かれたものの、601セーブはMLB歴代2位、ナ・リーグ1位だ。
MLB通算セーブ数5傑
1、マリアノ・リベラ 657
2、トレバー・ホフマン 601
3、リー・スミス 478
4、フランシスコ・ロドリゲス 437
5、ジョン・フランコ 424
2014年からア・リーグの最優秀救援投手賞はマリアノ・リベラAL最優秀救援投手賞、ナはトレバー・ホフマンNL最優秀救援投手賞と改められたが、2人の実績から見れば当然だと言えよう。
むしろ殿堂入りまで3年もかかったのが不思議なくらいだ。ナ・リーグでホフマンのセーブ記録を抜く投手は当分、現れないだろう。