マ軍主力大量放出で「最も嫌われている存在」ジーター氏、再建に自信漂わす
ジーター氏が明かす決意「今年を可能な限り学ぶことに使っていく」
年俸の高い主力を放出し、代わりに獲得した有望株、そしてチームのマイナーで成長を続ける若手を積極的に使うことで、チームを立て直す手法は、メジャーでは常套手段だ。数年の低迷期を過ごす可能性もあるが、完全ウエーバー制のドラフトではその期間に上位で超有望株を獲得できるため、その後の再浮上にもつながる。カブスやアストロズも、苦しい時期を乗り越え、世界一にたどり着いた。
ただ、今オフのマーリンズについては、ナイチンゲール記者は「恐らくファンはスタントンがトレードされるだろう、ということは予想できていた。しかし、オールスター二塁手のゴードンは考えていなかっただろう。さらにオズナとイエリッチがトレードされたことで、マーリンズファンの憤りは大きな怒りへと変わった」と分析。放出された4人は選手として全盛期を迎えており、人気もあった。あまりにも急激な変化をファンは受け入れられていないようだ。
それでも、ジーター氏は自信をのぞかせているという。「我々の初会見時から、私は(ファンからすれば)不人気に映る決断も下すことがあるだろうと言ってきた。今後可能性があり得ることに対して、我々は初日から包み隠さず正直な気持ちでいる」と回顧。その上で、今後の展開について以下のように説明したという。
「我々には変化が必要であった。それを実行するには多くの選手を獲得し、育成にフォーカスする必要がある。スカウティングにも注力する。まさに我々が行っていることだ」
「昨年から20人ほどの選手を獲得した。もしチームの状況を一変させたければ、プロスペクトが必要だ。そういった選手を獲得した後、ゲイリー・デンボ(マーリンズの選手育成・スカウティングディレクター)たちの手助けも得ながら、活躍できる選手に育成していくんだ」
「我々は今年を可能な限り学ぶことに使っていきたい」
「我々はマーケットを信じているし、この状況から好転できるとも信じている。だから、周りがどう思おうが、前向きな見通しを立てている。ポジティブに捉えているんだ。時間はかかるだろうけど」
ジーター氏が話すとおり、この“改革“の答えが出るのが数年後になることは間違いない。そのときには殿堂入りしている可能性が高いスーパースターが、再びマイアミで「最も人気のある人物」になっている可能性も十分にある。
(Full-Count編集部)