マ軍主力大量放出で「最も嫌われている存在」ジーター氏、再建に自信漂わす

チーム改革に自信をのぞかせるデレク・ジーター氏【写真:Getty Images】
チーム改革に自信をのぞかせるデレク・ジーター氏【写真:Getty Images】

主力大量放出で批判噴出、「最も人気のある人物」はわずか4か月で…

 マーリンズの新オーナーに就任した元ヤンキースのスーパースター、デレク・ジーター氏が球団再建を進めている。主力を大量放出して選手総年俸を削減し、代わりに獲得した若手を中心にチームを立て直す方法はメジャーでは常套手段ではあるものの、あまりにも急激な“改革”は波紋を広げ、批判が噴出している。ただ、ジーター氏は1日(日本時間2日)にオーナー会議に出席した際、数年後に勝てるチームに変貌することに自信をのぞかせたという。

 マーリンズは今オフ、ジャンカルロ・スタントン外野手をヤンキース、ディー・ゴードン内野手をマリナーズ、マルセル・オズナ外野手をカージナルスに次々と放出。この手法に不信感を募らせた主力選手もトレードを直訴する事態となり、当初はチーム再建の過程で中心選手となる予定だったクリスチャン・イエリッチ外野手も、ついにブルワーズにトレードとなった。

 現在もチームに残るJ・T・リアルミュート捕手、スタントンとのトレードでヤンキースから加入したばかりのスターリン・カストロ内野手も移籍を志願していると報じられている。イエリッチのトレードでは超有望株を獲得したものの、その他の選手の代わりにマーリンズに加わる若手の質が良くないこともあり、ファンは不満を爆発させている。

 米全国紙「USAトゥデイ」は、「テフロンのオーラがなくなったデレク・ジーターは、マーリンズ冬の時代を生き抜くために図太い神経でいる必要がある」とのタイトルで特集記事を掲載。名物記者のボブ・ナイチンゲール氏が執筆し、現状を伝えている。

 同記者は冒頭で「未来の殿堂入り選手、デレク・ジーターがマーリンズのCEOに就任し南フロリダで最も人気のある人物となったのは、わずか4か月前であった。そして今となってはジーターは最も嫌われている存在なのかもしれない」と指摘。「ファイアーセールに続くファイアーセール」を行い、予算を削減していることを紹介している。

 一方で、オーナー会議では、長い目で“改革”を見守ってほしいとジーター氏が発言したことをレポート。「人々は勝てるチームを欲していると思う。これまでのチームはそういった存在ではなかった。憤りに関しては理解できる。だから彼らの声に可能な限り耳を傾けるつもりだが、最終的な目標は長期にわたる成功なんだ」と訴えたという。

ジーター氏が明かす決意「今年を可能な限り学ぶことに使っていく」

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