西武キャンプ名物「地獄の捕手強化練習」 さすがの下半身と“笑い”に注目
爪先立ちで「段階的な」空気椅子も
水分補給を挟み、爪先立ちで「段階的な」空気椅子。腰と膝の位置を段階的に変えながら、決められた時間、止まっていなければならない。ここでも炭谷はさすがだった。
うまくできなかった岡田は、空気椅子状態で1分間固まる追加メニューを課された。一度は秋元コーチに終了までのカウントをお願いしたが、「あと50秒」と言われた直後に「やっぱりやめてください」と前言撤回。何とか時間まで耐え抜き、観衆の拍手を浴びた。
その後、岡田がコーチとのじゃんけんに勝ち、さらなるしごきは免除。日が傾きかけたころ、個別練習は終了した。最後まで周囲の笑いを誘いつつ、道具を持って引き上げる37の背中はフォトジェニックだった。
朝から全体練習に加わり、打撃練習に励み、ブルペンで投手の球を受け、その後に個別強化練習。捕手の練習メニューは過酷だ。しかしだからこそ、彼らは高いレベルでポジションを争える。地獄の個別強化練習の中に、埼玉西武の”捕手王国”の秘密を垣間見た。