井川獲得はヤ軍敏腕GMの“失敗補強”第2位!? 米メディア「この件は空振り」
在任20年間の補強を検証、日本人左腕が不名誉なノミネート
ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは、MLBきっての敏腕強化責任者としてその名をはせている。1998年にわずか30才で名門ヤンキースのGMに就任すると、通算4度のワールドシリーズ制覇に導いていてきた。米メディアでは、キャッシュマンGMの在任20年間の補強を検証。失敗補強のワースト2位に日本人左腕が不名誉なノミネートとなっている。
キャッシュマンGMによる成功補強トップ4とワースト4を格付けしたのは米テレビ局「ESPN」だった。
失敗補強のワースト1位は、2013年オフにレッドソックスからFAで獲得したジャコビー・エルズベリー外野手。前年の打率.298、9本塁打、53打点、リーグ1位の52盗塁という好成績から、7年総額1億5300万ドル(約168億4000万円)というメガオファーで獲得したが、寸評では「この契約はヤンキースのFA史上最悪に転落する運命にあるようだ。エルズベリーは7年契約の最初の4年間でヤンキースにわずかしかもたらさなかった」と“断罪”している。
リーグ屈指の高給取りだが、故障と不振が響き、来季は外野手の序列で屈辱の6番手となっている。
そして、ワースト2位には2006年オフに阪神からポスティングシステム(入札制度)を経て、ヤンキースに移籍した井川慶投手が選出された。入札額は2600万194ドル(約28億6000万円)、5年総額2000万ドル(約22億円)という契約だったが、メジャー通算13試合のみの登板に終わった。