果たして松坂は先発ローテに入れるか 注目度アップの中日の先発事情は
松坂は先発6番手、7番手を争う立場か
さらには、復活を目指す吉見一起、中継ぎも出来るベテランの山井大介の2人もおり、昨季ウエスタンリーグ最優秀防御率、最高勝率の阿知羅拓馬、2015年に2桁10勝を挙げた若松駿太なども控えている。実績だけでいけば、松坂は群を抜くが、ソフトバンクでの3年間はわずか1試合だけの登板だけに終わっており、現実的に言えば6番手、7番手を競争する立場となるだろう。
森監督は前述の地元テレビ局の番組内で、松坂を先発で起用することを明言しており、中継ぎでの起用はなさそう。右肩への影響も考慮して、登板間隔に余裕を持たせるために、同じく故障歴のある吉見らとともに登板と登録抹消を活用して併用するのも1つの策として考えられるだろう。
焦ることなく、慎重に段階を進めていっている松坂。まだキャンプも、中日は5日が第1クール最終日。ここから各投手が様々なステップを踏む必要があり、全員が万全に事が進むかは分からない。それは松坂も然り。まずは、順調に調整を進めていってほしいもの。そして、その動向に注目しているファンにもあれこれと考える楽しみを与えてもらいたいものである。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)