登録名変更で心機一転 勝負の年を迎える「外れ外れ外れ1位」の今

同世代にはヤクルト山田、日ハム西川、ホークス千賀

 脚力と強肩を生かした外野守備は堅く、チームメイトからの信頼も厚い。ただ、プロ7年目のシーズンを終えた現時点においても、完全なレギュラー定着に至っていないのは打撃が課題となり続けているからである。キャリアハイは127試合5本塁打、打率.280をマークした2014年。昨年は129試合2本塁打、打率.240という成績であり、如何に名手といえども、外野の一枠としては物足りない数字と言わざるを得ない。

 同じ世代には、実は北海道日本ハムの西川遥輝や福岡ソフトバンクの千賀滉大など、球界を代表する一流選手が並んでいる。特に山田哲人(東京ヤクルト)とは、何かと縁がある。ともに高卒8年目。履正社高校の山田が「甲子園でカッコイイと思った選手」として挙げたのが後藤で、ドラフトで2度抽選を外したオリックスが、後藤より前に1位指名したのも山田だった。

 ポテンシャルは、同世代の彼らに勝るとも劣らない。何より彼はまだまだ若い。身体能力を生かした惚れ惚れするようなプレーに、チームは何度も助けられてきた。

 高卒の生え抜きであるだけに、その身にかかる期待は大きいが、この7年間、目の前に立ちはだかり続けた壁を打ち破り、今年こそレギュラーの座を手にしたい。慣れ親しんだ2文字に別れを告げる登録名変更が、8年目の飛躍のきっかけとなるだろうか。

(「パ・リーグ インサイト」編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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