ホークスにも“死角あり” 平成唯一の3冠王・松中氏が語る2018年パの展望
楽天の対抗馬に挙げるのはオリックス、「新戦力が結果を残せれば面白い」
昨季2位だった西武については「やっぱりピッチャーでしょうね。山川や源田といった若い野手は育ってきている。野上が抜けた中で、どれだけ投手が頑張れるかにかかっている」とし、楽天に続く対抗馬に挙げたのはオリックス。「そう考えると、投手の枚数的にいそうなのはオリックス。金子、西、ディクソン、山岡をはじめ面子はいる。これに田嶋やアルバースといった新戦力が加わって、結果を残せれば面白い。増井が後ろにはいるし、黒木もいる。7回まで、どれだけ頑張って少ない点数に抑えていくか。外国人含め打線はいい」とした。
大谷翔平がポスティングシステムでエンゼルスに移籍し、FAで増井浩俊がオリックス、大野奨太が中日に移籍した日本ハムはどうか。「日本ハムは正直、キツイでしょうね。大谷が抜けて、マーティンもチームを離れた。今季はキツイんじゃないかな。でも、これが2、3年後になると選手が育ってくるんだよね、日本ハムは」と語り、昨季最下位に終わったロッテは「外国人次第かな。日本人だけではやっぱり戦力的には厳しい。外国人が働かないと、なかなか浮上してこないかな」とし、ボルシンガー、シェッパーズ、ドミンゲスら助っ人がチームの命運を左右すると予測した。
その中で、どう戦えば、他5球団が目指す“打倒ホークス”を叶えることが出来るのだろう。松中氏は1つの戦い方を示す。
「8月、9月までにホークスと1ゲーム差とかに持ち込んでおかないといけない。そうなるとホークスも焦ってくるでしょう。焦ってくれば、ホークスといえど色々なことが起こり得る。それが(日本ハムが優勝した)2年前。そういう展開に持ち込んでいかないと、普通に戦っても、あれだけの戦力を誇るホークスには敵わない」