天国と地獄を見たプロ10年 オリックス伊藤が激白「捕手としていたい」
オフは中島と米ロスで自主トレ、「すべての価値観が変わりました」
オフには米ロサンゼルスで自主トレを行っている中島宏之のもとを訪ねた。プロ野球選手だけでなく世界中のアスリートたちが集まるトレーニング施設で、初めて経験するトレーニング、知識などを吸収した。約2週間の自主トレ期間中は中島と寝食を共にし、野球に対する考え、食事面なども教わった。
「中島さんと一緒にできたのは本当によかった。中島さんはどんな状況でも辛い顔、悩んでいる顔を見せない。一体、何を考えているのかって。西武時代に対戦もしていますが本当にバッターとして嫌な選手だった。何も考えていないように見えていたけど、そうじゃなかった。野球においての体の使い方、配球、また食事面、睡眠など、本当に全てのことを考えて野球に取り組んでいた。自分の中ですべての価値観が変わりました。もっと早く気づくことができたらよかったと思えるぐらいです」
「それに、向こうのアスリートはすごいストイック。めちゃくちゃ辛いトレーニングにも疲れた表情は一切見せない。一つのトレーニングが終われば涼しい顔して、次に向かう。日本だったら『あー! 疲れた、しんどい』って言葉に出して表情にも出すじゃないですか。それが全くない。そりゃ、トップになるなって。それが見られただけでも収穫でした」
プロ11年を迎え、今年4月で29歳を迎える。まだまだ成長過程と言っていいだろう。天国と地獄を見た男の目は光り輝いていた。
「毎年、シーズン中に自力V消滅とか、優勝争いに参加できないことが悔しい。消化試合は来シーズンを見据えた試合になる。そんな思いはしたくない。チームが勝利した瞬間にマウンドに駆け寄ってハイタッチする。この瞬間のために捕手をやっている。目標はキャリアハイです。そうすれば自然と全てがついてくるので。もう本当に自分との勝負しか頭にないですね」
◇プレゼント
Full-Count編集部では伊藤選手が使用したサイン入りバッティンググローブを1名様にプレゼントします。ご希望の方は、Full-Countのツイッター(https://twitter.com/Fullcountc2)アカウントをフォローし、2月19日に投稿したプレゼント募集ツイートをリツイートしてください。応募締め切りは2月24日23時59分までとなります。当選者には、こちらからダイレクトメッセージでご連絡をいたします。
(Full-Count編集部)