ホークス新人好投の裏で試行錯誤 2015年ドラ1高橋純平の今
2月16日に打撃投手に登板、18日のブルペンは「凄く良かった」
一時はブルペン入りもせず、フォーム作りを徹底した。「横を向いている時間を長く持てるように。あとは全部をゆっくり時間を使う感じにしている」。左足の使い方、右足の使い方と徐々に段階は上がり、2月16日にはB組で打撃投手に登板。ボール球が多い内容となって課題を残したものの、18日に入ったブルペンは「凄く感触が良かった」と手応えを掴んできている。
「左手を高くしていたおかげで、従来のフォームよりも少し左手を上げても違和感なく投げられている」。少しばかりの遠回りとなったが、苦しみながらも、一歩ずつ前に進んでいる。
ドラフトでは3球団競合の末にソフトバンクに入団した最速154キロの右腕。昨季は4月14日のオリックス戦(ヤフオクD)で1軍デビューを果たすも、3回4失点に終わってその後1軍登板はなし。悔しさの残る1年になった。ソフトバンクの1軍投手陣は狭き門だが、ポテンシャルで言えば、指折りのものがある。ライバルは多い。だが、地道に積み重ねていった先に、花開く瞬間があるはずだ。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)