移籍のイエリッチ、エースの急逝で「全てが変わった」「誰のせいでもない」
「勝つチャンスはホセと共にあった」
また、記事では「彼は2016年9月に起きたホセ・フェルナンデスのボートの事故を、フランチャイズの不運な分岐点として引き合いに出している」とも言及。イエリッチは、マイアミを悲しみに包んだエース右腕の死を振り返っている。
「トレードされた選手やまだチーム(マーリンズ)に残っている選手たちと話してきたけど、ホセの身に起きてしまった悲劇以来、すべてが変わってしまったというのがクラブハウスでの総意なんだ。勝つチャンスはホセと共にあったんだってことを、みんなわかっていたと思うよ。先発ナンバーワンの、正真正銘のエースがいるんだから、可能性はあったと思うんだ。起きてしまったことは、誰のせいでもないんだよ」
誰の責任とも言えない不幸な出来事。ただ、才能あふれる野手と若きスーパーエースを軸に躍進を目指していたマーリンズにとっては、あまりにも大きな事故だった。
「再建を迎えて、本当にもう少しのとこだったんだ。ピースは全て揃っていたんだよ。もう少し違う方向に進んでいったら、どういう結果になっていたか分からないよ。そう感じている選手もたくさんいると思うよ。本当にあと少しのところまで来ていて、素晴らしい結果を生み出すチャンスがあったと思うんだ。ただ、結果としてそうならなかった。そして、もしビジネスにおいて(最後まで)やり遂げることができなかったら、チームは前に進んでいかなければならないんだ。自分たちがまさにそうだったよ」
スター街道を歩む26歳は、ブルワーズで新たなキャリアをスタートさせるが、マイアミはどんなときでも特別で、ドラフトで指名してくれたマーリンズに感謝しているとも発言したという。FAのロレンゾ・ケイン外野手も獲得したブルワーズは、躍進が期待されている。イエリッチもその中心的役割を担うことになる。
(Full-Count編集部)