MLBでも同じ年に同じチームでデビュー 日ハム新助っ人コンビにかかる期待

アルシアはメジャー通算44本塁打の実績

 一方のアルシアはベネズエラ出身で、2007年にアマチュアフリーエージェントとしてツインズと契約。トンキン投手と同じ2013年にメジャーデビューを果たすと、97試合で14本塁打、打率.251という成績を残し、若く有望な打者として確かな存在感を示した。

 翌2014年は打率こそ.231まで落としたものの、103試合で20本塁打57打点という打棒を見せつける。しかし、2015年には他の有望株が台頭してきたこともあって、19試合の出場に終わり、2016年からはレイズやマーリンズなどの4球団を渡り歩くことに。

 昨年はついにメジャーでの出場機会を得られず、日本球界へ挑戦することを決断。メジャー通算成績は288試合231安打44本塁打131打点、打率.235。弟のオーランドはブルワーズで遊撃手として活躍しており、兄としてもこのままでは終われないところだろう。

 契約に際してアルシアは「当初は不安もありましたが、駐米スカウトからの熱心な説明に、気持ちが一気に高まりました」「アピールポイントはバッティング。ファンの皆様が幸せな気持ちになるようなプレーを見せたいです」と語った。

 北海道日本ハムには、2016年の日本一に貢献したバースとマーティンがその実力を認められ、後にメジャー復帰を果たした例がある。2人がそれに続けば、今後も才能豊かな選手がアピールの機会を求め、日本に活躍の場を移すケースも増えるかもしれない。

 トンキンとアルシアは、「あたたかい」北の大地に歓喜をもたらすとともに、海の向こうの後輩たちに新たな道をも示すことができるか。数奇な縁を感じさせる2人が歩む開拓者道は、まだ始まったばかりだ。

【動画】期待のかかる助っ人トンキンが対外試合初登板で初奪三振!

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