ファンに愛された「シリーズ男」 楽天で3シーズン目迎える34歳の復活劇は
復活を期すプロ17年目&楽天3シーズン目
ただ、昨オフの契約更改では「来季は数字よりも怪我をしないことが第一ですし、とにかく試合に出たいと思っています」と語り、現状を変えようと意気込んでいる様子だ。
さらに「自分の守っている一塁、三塁のポジションは今年ベストナインを獲った2人(銀次、ウィーラー)ですので、この2人にしっかり勝てるようにもう1度、原点に戻って頂点を目指したいです」と、一からポジションを取りに行くという決意をにじませていた。
自身でも口にしているように、取り巻く状況は厳しいものだが、かつての勇姿を古巣のファンは忘れていない。2016年、移籍後初めてQVCマリンフィールド(現・ZOZOマリンスタジアム)の打席に立った今江を、幕張のファンはあたたかい拍手で迎えた。
また、同年10月5日に同球場で1500試合出場を達成した際には、右翼席のファンからも熱い「今江」コールが送られた。2度の日本一をもたらした「シリーズ男」の復活を待っているのは、おそらく楽天ファンだけではないのだろう。
22歳の若さでブレイクし「ボビーチルドレン」と呼ばれた今江も、プロ17年目、34歳のベテランとなった。チーム内競争に打ち勝ち、自身3度目の大舞台へチームを導く原動力となれるか。杜の都に歓喜をもたらすべく、今再び頂点を狙うための挑戦が始まる。