投手デビューから2日後の打者デビュー 二刀流・大谷に米紙が「現実はこうだ」

二刀流での起用が現実になれば「なんて素敵なことであろうか」

 そして、登板から中1日での打者出場という今回の起用は、まさにその「ヒント」になるという。マイク・ソーシア監督らは打者・大谷の能力に確かな手応えを感じており、戦力として期待していることにも記事では言及。一方で、「先発で投げる場合は特にだが、投球することによって生じる身体的なダメージを考えると、先発登板した翌日に彼がラインナップに名を連ねることを期待するのは理にかなっていないように思える」とも指摘。中1日での起用が現実的というわけだ。メジャーの方が日本よりも日程が厳しいという点も踏まえ、エンゼルスが先発ローテーション6人制を導入することについても伝えている。

 もちろん、メジャーでの成功を成し遂げるために、エンゼルスはこれから大谷の最適な起用法を模索していくことになる。開幕前までにそれが決められれば最高だが、果たしてどうなるか。

 同紙は、厳密には大谷がまだマイナー契約である事実にも触れ、「多くの見極めがこれからシーズン開幕までの間になされていくことになる。そして、オオタニは前例のない挑戦に挑むことになる」と指摘。一方で「しかし、オオタニがその挑戦を乗り越え正真正銘の二刀流を可能にした選手として(メジャーの舞台に)現れる希望は、未だに十分残っているのだ。そしてそれは、なんて素敵なことであろうか」と大きな期待も寄せている。

 オープン戦では、これから投手としてのイニング数、球数も増えていくだけに、疲労を見ながら打者としての起用法を考えていくことになる。それでも、投手デビューからわずか2日後に見せた打者としての輝きが、エンゼルスに大きな希望をもたらしたことは確かだ。

(Full-Count編集部)

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