西武菊池、志願のホークス戦先発だった 「少しでもいいイメージを、と」

精度向上を掲げるフォークを多投し「まだ精度は低い」

 下位打線から始まった2回は3者凡退に切って取ると、3回も簡単に2死を奪った。その後は柳田に内野安打、松田に右前安打を許して一、二塁とされたものの、最後は吉村を空振り三振に切った。3回を投げて3安打1失点、4つの三振を奪って、この回で降板。「凌いだって感じですね。オープン戦といえども抑えたいというのはありましたし、相手もベストメンバーじゃないですけど、自分のやれることをやりたいと思っていた。綺麗にいったわけじゃないけど、いいボールが何球かあった。それをプラスにしていきたい」と振り返った。

 この日の登板では、精度向上をテーマに掲げてきたフォークを多投した。70球を投げた中で、フォークは18球を数えた。初回、空振り三振を奪った上林には4球全てがフォークだった。次回登板からは開幕に向けて結果、内容も求めていかなければならない。自身が投げたいように投げられる最後の試合と考え、フォークを1つのテーマとした。

 降板後は「1点とられて切り替えられたのは収穫。抜けたボールも多かったけど、内野ゴロや三振もフォークで取れた。引き続き練習していきたいと思います。まだまだ修正しないとなと思います。まだ精度は低い。自分の中でのフォークの位置付けをもっと高いものにしないといけない」と語った。

 菊池だけでなく、西武にとってもヤフオクドームは鬼門だ。昨季は敵地で1勝11敗と10個の借金を作った。今季、リーグ優勝に近づくためには、菊池がソフトバンクへの苦手意識を払拭し、倒すことが必要不可欠である。新たな武器となるフォークを試しつつ、3回1失点にまとめたこの日の登板が、悪しき流れを覆すキッカケとなるだろうか。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY