イチローは「マリナーズに何をもたらす?」 米記者分析「役割は大きくなる」

外野手に故障続出のマリナーズ、「短期的な修正といった類のもの」

 記事によると、同記者はイチローの現在の状態について「彼は素晴らしいコンディションを保っている。どんな役割も進んで受け入れるだろう」「身体的にほとんど変わっていないように思える。ストレッチや彼を信じられないほど適応させている他の取り組みはアメージングだ」と紹介。怪我人が出て外野手の補強が急務となったマリナーズが、イチローの獲得に動いた理由について「彼の復帰には郷愁的な利益も少しはあると思う。でも私は、短期的な修正といった類のものだと思う」と分析している。

 軽度の故障者が続出していたマリナーズは、ここにきてベン・ギャメルが腹斜筋の故障で4~6週間の離脱を強いられることになり、イチロー獲りに動いた。FA市場にはホセ・バティスタ、カルロス・ゴンザレス、メルキー・カブレラらレギュラークラスの外野手も残っているが、イチローの獲得が“最適”だったという。クラスニック記者は「故障も軽く、(マリナーズGMの)ジェリー・ディポトはおそらく大きな動きをする必要はないと感じているだろう」と指摘している。

 一方、イチローの現状に厳しい見方を示したのは米有力紙「ニューヨーク・タイムズ」だ。

 同紙は「証明するものが何もない中で、イチロー・スズキはマリナーズに復帰する」との見出しで特集記事を掲載。近年、浮き沈みのあるシーズンを送ってきたことに触れつつ、「形勢を逆転させる彼のスピードは、20年に渡り、大いに席巻したものの、(昨年の)彼の成績には反映されなかった。そして並外れた守備能力は彼から離れていってしまったようであり、スポーツ・インフォ・ソリューションは彼の守備防御点をマイナス1と評価している」とレポート。「マリナーズがイチローの今シーズンに期待することに関して言えば、見通しは若干、厳しいものである」と伝えた。

NY紙がイチローに対して投げかけた“疑問”、「単なる一つの停留所なのか…」

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