球史に残る“遅咲きの大器” 屈指の右打者・内川聖一が刻む驚異の記録
7年連続3割、屈指のアベレージヒッターへ
内川は26歳にして、並みいる大打者たちを押さえて頂点に立った。以後、7年連続3割をマーク。当代屈指のアベレージヒッターとなる。
2010年オフにFA権を行使してソフトバンクに。移籍1年目で首位打者となった。両リーグでの首位打者は江藤慎一以来2人目だった。
内川の打撃は端的に言えば「好球必打」。打てると思えば初球からでも手を出すが、悪球には手を出さない。同僚の柳田裕岐や西武の秋山翔吾などのアベレージヒッターが、100個前後の三振数を喫するのに対し、内川は50前後が多い。投手にとって最も打ち取りにくい打者になっている。またソフトバンクという強豪チームに入団したことで打点も増加した。さらにWBCには2009年、2013年、2017年と3度出場している。
2017年は7月に左手母指基節骨尺側基部の剥離骨折と診断され、戦線離脱。規定打席に達しなかった。しかし復帰後、変わらぬ打棒を見せる。