野球と音楽をつなぐドラマー、オカモト“MOBY”タクヤ氏が今季MLBを予想【ナ編】
中地区はカブスをブルワーズ、カージナルスが猛追
【中地区】
過去3年ともリーグ優勝決定シリーズまで進んだのは全30球団中カブスのみ。今年も地区優勝候補の筆頭です。先発2名とクローザーが抜けたものの、ダルビッシュ有を含む好投手4名を獲得。ただクローザーがまだ決まってないのが大きな不安材料。野手陣は相変わらず主力のうち20代が9人。注目はオフに鍛え抜いてダイエットに成功したカイル・シュワーバー。攻守ともに向上すれば野手陣のピースは揃います。懸案事項はここ2年全く打てないジェイソン・ヘイワードと、マドン野球の象徴ベン・ゾブリストの衰えでしょうか。
そのカブスを追いかける2チームも追撃態勢に入りました。特に昨季大躍進のブルワーズは低予算球団ながらも積極的かつ効果的な補強に成功。クリスチャン・イエリッチ、ロレンゾ・ケインを獲得し、打線は非常にバランスが良くなり、外野守備も明らかに向上するでしょう。投手陣も先発は肩の故障で6月に復帰するジミー・ネルソンが復帰すれば駒は揃いますが、ブルペンは昨季から登板過多のコリー・クネイベルが今季もフル稼働できるか心配です。豊富なプロスペクトを使って7月のトレードで更なる大物を獲得すれば、カブスを凌駕する可能性もあります。
カージナルスも野手はマルセル・オズーナを、投手陣は先発のマイルズ・マイコラス(元巨人)とリリーフのルーク・グレガーソンを獲得。昨季急成長したポール・デヨングとトミー・ファムを含む野手陣、6月にアレックス・レイエスが復帰する先発陣は、それぞれ整いつつありますがブルペンはタレント不足が否めません。チームの至宝アンドリュー・マカッチェン、エースのゲリット・コールを放出したパイレーツと、再建モード真っ只中なレッズは蚊帳の外でしょうね。