OP戦ラスト登板で中日・松坂が得た収穫と課題 12年ぶりの白星なるか

4月4日の巨人戦での先発が有力視されている

「クイック、スチールに関しては、リハビリで投げることに集中している時に出来るだけ言わないようにしていた。これからは当然、ゲームに入っていく上で、ああいう風にスチールを簡単にされてしまうと、バッテリーもチームも困る。これからは練習の中で取り入れていかなくちゃいけない」

 ロッテ戦後の森繁和監督の言葉からも、投球の細かい部分については重要視していなかったことが分かる。重要だったのは5回100球という、先発投手にとって必要な球数を投げきれるどうか。右肩の故障でソフトバンク時代の3年間、ほぼまともには投げていなかったのだから、まずはそこが求められることは理解出来る。

「ゲームで出てよかったなっていうこと(課題)はほぼ出たんじゃないですかね。シーズンに向けてやることというのは、もう少し自分の状態を上げて行けたらいいかなと思いますね。細かいことを言ったら、キリがないですね。ストレートの質だったり変化球のコントロールだったり、細かいことを言ったらキリがないんですけど、全部ひっくるめて、もう少し全ての球種を良い状態に持っていきたいということですね」

 ある程度の内容も求められる中で、右腕は自分の中で確認すべきことと1つ1つ向き合った。そして、一定の投球内容も示して見せた。公式戦のマウンドは、現実のものとして見えてきた。

 4月4日の巨人戦での先発が有力視されている松坂。公式戦の登板プランは先発後には登録を抹消されて、10日以上の登板間隔を空けて次の登板に備えていくと見込まれるが、間違いなく先発の機会は与えられることになるだろう。いい投球をしても、負けることもあれば、打たれても勝利投手となることもあるのが野球の世界。公式戦のマウンドに上がった先には、NPBで12年ぶりとなる復活の白星も見えてくる。

(Full-Count編集部)

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