オリックス「勇猛果敢」に頂点目指す ドラ1田嶋、宗、山足ら若手の台頭に注目

金子、西、ディクソン、山岡ら先発陣も豊富、守護神には日本ハムから増井を獲得

 そして、メジャーリーグに挑戦した平野佳寿に代わる守護神として、日本ハムで8年間にわたってリリーフ投手として活躍し、通算129ホールド・110セーブをマークしてきた実績十分の増井浩俊を新たに獲得。試合の最後を締めくくる存在として、その右腕にかかる期待は大きい。

 MLBからの復帰後年を経るごとに調子を上げている中島宏之や、移籍後に悩まされ続けたケガを克服し、復活への足がかりをつかんだ小谷野栄一、難病と闘いながら華麗な遊撃守備でチームを盛り立てる安達了一ら、ベテラン選手の活躍も語り落とせない。

 しかし、今のチームには若い力の台頭も目立ってきている。昨季初めて出場試合数を100に乗せて正捕手に大きく近づいた若月健矢や、97試合の出場で打率.295を記録した武田健吾をはじめ、オープン戦で大活躍を見せた宗佑磨など粒ぞろい。鮮烈なブレイクを果たす若き力が今季も台頭するか、今から注目しないわけにはいかない。

 若手・ベテラン・外国人と各セクションに多くの実力者を揃えた2018年のオリックスは、ひとたび歯車がかみ合えば、パ・リーグの台風の目となる可能性を秘めているはずだ。

 ソフトバンクと熾烈な優勝争いを演じ、関西を熱狂させた2014年の再来なるか。逆襲を誓う猛牛軍団の「勇猛果敢」な戦いぶりに期待したいところだ。

【動画】2018ペナントのカギを握る新戦力特集!ロッテ、オリックス、ソフトバンク編

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