MLB公式サイト、大谷デビュー戦を徹底分析 スプリットを絶賛「致命的」
スライダー&制球力も高評価、唯一「平均的」とされたのは…
一方、ストライク率34.6%を記録したというスライダーについては「輝かしい。96点」とこちらもトップクラスの評価。2回にはチャップマンに3ランを打ち込まれたが、それでも称賛している。この試合ではスライダーを26球投げて、空振りを3度奪取し、ストライクは9球だったという。昨季メジャーで1試合で先発投手が25球以上のスライダーを投げ、尚且つそのスライダーで5球以上のストライクを奪ったのは505試合で、大谷のこの日のストライク率34.6%という数字は18位だったというデータも紹介している。
また、全投球のストライク率68.5%(92球でストライク63球)については「際立っている」と合格点。昨季のサイ・ヤング賞投手マックス・シャーザー(ナショナルズ)は100球以上を投げた8試合でストライク率70%を記録しながら、14試合で到達できなかったことから、「偉大な投手にとっても簡単ではない」と大谷の68.5%という数字を評価。特集では「オオタニの四球はわずか1だった。つまり、彼の制球は明確に冴えていた」と称賛した。
一方、唯一、平均評価となったのは課題とされるファストボールの回転率。リリース直後からの1分平均のボールの回転数は「2218」と計測されており、「平均的。48点」としている。日ハム時代のスカウティングレポートから、「ファストボールは威力抜群だが、比較的に真っ直ぐ」と指摘。そして、回転率が高くないために、「(ファストボールは)大きな動きを見せない」と分析している。
回転数はボールの伸びに影響を与えるとされており、「高い回転率はライジング・ファストボールの効果と相関関係が一般的に存在する」と言及。この日も空振りを奪ったのは5球だった。そして、インディアンスのカルロス・カラスコ投手を例に挙げながら、「豪速球は優秀な変化球を生かすために最大活用されるかもしれない」と記事では分析。メジャー最高レベルのスライダーやスプリットを生かす見せ球になるかもしれないというのだ。
スプリット、スライダー、そしてファストボールのスピードでメジャートップ評価を受けた「投手・大谷」。初戦白星スタートとともに、地元メディアも最大級の評価を与えている。
(Full-Count編集部)