今季白星発進、田中将大は“アンチ・速球派”に変貌? 米メディア分析

田中は「変化球で打者を幻惑することに成功」

 田中の投球について「相手をノックアウトするスライダーとトレードマークのスプリッターを含む変化球で打者を幻惑することで成功してきた」としつつ、ファストボールについては「基本的に見せ球」と指摘。過去2年でツーシームの投球頻度が減少していることにも触れており、昨季も速球の頻度を下げた後半戦に防御率が改善したとしている。 

 また、田中の昨季のファストボールの被打率は.347で長打率.638、一方、リーグ平均では被打率.279、長打率.466だったという。そのほかにも田中は昨季リーグで3番目に多い35本塁打を許したが、うち16本が速球によるものだったこと、昨季の速球の割合が32.2パーセントで、メジャー先発投手で最低の割合だったことも紹介している。これらのことを踏まえて特集では田中を「アンチ・ファストボーラー」と評し、その投球スタイルが昨季後半戦や今季初登板の好投を支えていると分析している。 

 序盤戦で苦しんだ昨季とは異なり、好発進を切った右腕。試合後、アーロン・ブーン新監督も「成熟した優秀な投手による、とても質の高いピッチングを見ることが出来た」と高い評価を下していた。4年目を迎えた右腕が今季、どのような進化を遂げていくのか。現地メディアもその投球内容に熱視線を注いでいる。

(Full-Count編集部)

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