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選抜も打撃チームが有利の時代に? 大阪桐蔭、智弁… 90回選抜大会総括

90回記念選抜高校野球大会は大阪桐蔭の史上3校目の2連覇で幕を閉じた。例年以上に熱戦が多く、サヨナラで決着がついた試合は7試合、うちサヨナラホームランが3試合はいずれも史上初。準決勝の2試合はいずれも延長戦になるなど、手に汗握る好ゲームが続いた。フルカウントでは高校野球を取材して約20年の沢井史記者が今大会を振り返ってくれた。

三重、日本航空石川、星稜、近江など春では珍しい打撃チームが多数

 大阪桐蔭を最も苦しめたのは準決勝で延長12回を演じた三重だった。背番号10の右腕・定本拓真が直球をコーナーにうまく散らし、緩急をつけたピッチングで大阪桐蔭打線を幻惑させた。味方打線もエースの柿木を捕らえて序盤に先制し、終盤まで自らのペースで試合を進めた。最後は”粘り負け“ではあったが、1番の梶田蓮、2番の浦口輝など巧打者が目につき、28歳の小島紳監督の思い切った采配も的中した。

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 チーム初の甲子園ベスト8の日本航空石川は、昨夏の甲子園の初戦で木更津総合を9回に逆転して勝った際に見せた豪快な打力を今春も見せた。同じく初の8強の創成館は、智弁和歌山との準々決勝で応援や球場の雰囲気から“完全なアウェイ状態”だったが、勝ち越しを許す終盤までリードを許さず攻め続けた戦いぶりは見事だった。

 彦根東と花巻東との息詰まる投手戦や、星稜と近江、智弁学園と創成館などの1点を争う好ゲームなど見逃せない戦いも多かったが、全体的に打撃の良いチームが多く、“この大会は夏の大会?”と勘違いしそうになることもあった。

 高校野球は、もう夏の100回大会に向けた戦いが始まっている。この春の戦いを伏線とし、この春大舞台を踏んだチームがどう成長していくのか、センバツの舞台を踏めなかったチームが意地を見せるのか。ここから夏にかけての高校野球の戦いが、実は一番熱く、面白い。

(沢井史 / Fumi Sawai)

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