大谷翔平、米紙が比較するCY賞右腕「打者幻惑、腕の振りはどちらも一級品」

共通する決め球の破壊力、大谷のスプリットは「凄まじい変化」

 記事によると、あるスカウトは「打者を幻惑するレベルと、腕の振りのスピードの一貫性はどちらも一級品だ。そこに関しては2人を比較することができる」とリンスカムと大谷の類似点について語っているという。同紙は「今やオオタニは野球に別次元の嵐をもたらした。この近代版リンスカムは、飛距離抜群のホームランを3本放っている」と、23歳の日本人が投球に加え、打撃でも強烈なインパクトを残していることにも触れている。

 また、記事では「かつてはリンスカムのチェンジアップは芸術品だった。2ストライクから打者を退かせるために使われていたのである。普通のチェンジアップよりも高速だ。殿堂入りのトレバー・ホフマンよりも10マイル(約16キロ)も速く、打者を困惑させる。最後の瞬間に打者の視界から消え、バットは空を切る。まるでオオタニのスプリットフィンガーファストボールのようだ」と両投手の決め球を比較。一方、スカウトは「あのスプリットは今まで見た中で最高だ。高速で大きな動きを見せる。ただただ別格なんだ」、「腕を振るスピードはファストボールのそれと変わりないんだ。ボールの回転からは判断できない。本当に、凄まじい変化をするんだ」と大谷のスプリットに驚嘆の声を漏らしているという。

 大谷に関しては8日(日本時間9日)のアスレチックス戦で7回1安打12奪三振無失点の好投を見せた直後に、女房役のマルドナードが「ミルウォーキーでチームメートだったザック・グリンキーが一番近いと思う。彼のベストの時のようだ」と評していた。そのグリンキーもサイ・ヤング賞受賞歴がある名投手だ。

 メジャーでまだ2試合の登板ながら早くもサイ・ヤング賞投手と比較する声が挙がっている二刀流右腕。大きな注目を浴びる中、今後も快投を続けることができるか。

(Full-Count編集部)

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