荒れた“スプリット”見極め大谷を攻略 先頭打者弾ベッツ「彼を追い詰めた」
初回に大谷の勢いを止める一発「彼はスプリットでストライクを取れなかった」
エンゼルスの大谷翔平投手は17日(日本時間18日)の本拠地レッドソックス戦でメジャー3試合目の先発登板に臨んだが、右手のマメの影響もあり、2回4安打2四球3失点1奪三振で降板した。初回に先頭打者本塁打を放ったレッドソックスのムーキー・ベッツ外野手は、二刀流右腕の実力を評価する一方で、宝刀スプリットの“不発”が乱調の理由だと指摘したという。地元紙「ボストン・ヘラルド」が報じている。試合は1-10でエンゼルスが敗れた。
ア・リーグ東地区を独走するレッドソックス打線は大谷に襲いかかった。初回、先頭打者のベッツはフルカウントから7球目の真ん中低めの時速97.4マイル(約157キロ)の速球をレフトスタンドに叩き込んだ。
記事によると、先頭打者本塁打で二刀流の勢いを止めたベッツは「彼は制球が定まらなかった。少しトラブルに陥っていた」と振り返ったという。大谷は初回をこの1失点で切り抜けたが、2回も1死からブラッドリーJrに右前安打を許すと、バスケスは四球で1死一、二塁。ホルトには左前適時打を浴びて2点目を失った。さらに、ベッツへの四球で1死満塁とし、ベニンテンディの犠飛で3失点目。2回で66球を投じ、ストライクは34球。ストライク率51%と制球に苦しみ、4安打2四球3失点で自身メジャー最短降板となった。
同紙は「オオタニは凄まじい才能を持った選手であることは明確だが、ソックスは彼のファストボールに立ち向かい、変化球を見送ることに問題がなかった。彼は荒れていて、不安定だった」と分析。そして、ベッツは初黒星の理由が宝刀スプリットの不発にあると指摘したという。