大谷翔平、初黒星で見えたモノ 米名物コラムニストの目「価値は下がらない」
最初の2週間は強烈な輝きも常に継続は「不可能」、求められる「修正力」
ディポリート氏は大谷の宝刀スプリットの制球が定まらなかったことでファストボールが狙われていたと分析。先頭打者ホームランを浴びせたムーキー・ベッツ外野手も大谷の変化球に手を出さず、速球狙いだったことを告白していた。
「開幕2週間のオオタニの働きは圧巻だった。だが、どんな優れた選手でもあのパフォーマンスを1年間維持することは不可能だ。しかも、対戦相手はシーズン6か月の間、血眼で投手として、打者としての弱点を探して来る。オオタニを無効化させようとする。打者オオタニ、投手オオタニに対して、それぞれ修正して来る。修正に次ぐ修正という、いたちごっここそが、メジャーを成長させているものでもある。
レッドソックスはオオタニのマメにも助けられたが、スプリットに手を出さないという戦略を見せた。マメが癒えた後の、投手オオタニの修正力が大事になる。緩急をつけるためにカーブの数を増やす、ファストボールのスピードに変化をつけることも効果的ではないか」
ディポリート氏はこう分析した。シーズン序盤にリーグ屈指の活躍を見せた大谷に対するスカウティングは進んでいる。今後、ライバルチームが綿密に練った対策を、二刀流右腕がどう乗り越えていくかが重要となる。