大谷獲得ならずも再評価のジ軍指揮官「リスク背負う価値のある特別な選手」

LAでの直接面談が“不意”も「私の時間はそこまで貴重なものじゃない」

 結局、大谷はジャイアンツのユニホームを着ることはなかったが、ボウチー監督はその動向をチェック。オープン戦では投打に苦しんだが、特に打撃面ではコーチのアドバイスを取り入れてレッグキックを辞めるなど、メジャー流に即座に適応した事実を見て「バットスピードは元々ある上に、すでにアジャストして成果が出ている。彼がどれほど特別な選手になるか、それを我々は目撃しているということだ」と高く評価しているという。

 大谷がエンゼルスでは投手とDHの二刀流を始めたことで、同じく獲得に動いた昨季ナ・リーグ覇者ドジャースでは“不満の声”が挙がったと報じられたこともあった。直接面談に借り出された左腕カーショーや主軸ターナーが、大谷は元々ナ・リーグに来る気はなかったのではないかと推察し、「時間の無駄だった」と発言している。だが、ボウチー監督は「もちろん、望み通りにいかなかった方としてはあれやこれやと考えるだろう。時間の無駄だったかって? いや、リスクを背負ったとしても、その価値がある特別な選手なんだ」と一蹴。さらに、笑顔を浮かべながら「それくらい何でもないよ。ロサンゼルスで1日過ごさなければならなかった。でも、私の時間はそこまで貴重なものじゃない」と話し、懐の深さを見せたという。

 獲得できなかった球団から様々な声が挙がるのは、それだけ大谷翔平という逃した魚が大きかった証だろう。やはり獲得したかったと言われ続けられるようなパフォーマンスを披露していきたい。

(Full-Count編集部)

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