イチローはなぜ重要か マ軍GMが改めて説明「外野陣は彼から吸収できる」
「何よりもまずエレディアが今の状況をはっきりと理解している」
ディポトGMが主眼を置いているのは、イチローか、エレディアか、という選択ではない。重要なのは、マリナーズをどのように勝たせるのか、チームとしてどのように機能させるのか、だ。強化責任者は記事の中で「我々が下す決断は、この球団をまとめていく上で何が“ベスト”なのかということを考えた上でのものなんだ。ただ単にイチローのためだったり、エレディアのためというわけでなく、この球団にとってのベストは何なのかということなんだ」と話し、こう続けている。
「“この決断は正しかった”、そう思えるようになることを期待しているよ。私はスコット(サービス監督)やコーチ陣、選手たちのことも理解している。そしてエレディアが10日間だけマイナーでプレーしてもらうことになっているけど、何よりもまず彼が今の状況をはっきりと理解しているんだ。我々がやろうとしていることもね。この状況で正しい選択をしようとしたまでなんだ。それはただ単に、チームにとっては確かに大事な存在であり続けてはいるが、このマーケットにおいて伝説となっている選手を考慮するためだけのものではないんだよ」
イチローではなくエレディアが降格となったことに地元メディアは批判の声を上げたが、他でもないエレディア自身がその決断の意味を理解していると、ディポトGMは説明。実際に、周囲から“雑音”は出ているが、チーム内から同じような声は一切聞こえてこない。そして、イチローが現在のチームにとって大事な存在であるという認識に変わりはないという。
「イチローは確かにそういった選手だね。数字上ではそう見えないかもしれないけど、これまで彼はずっとそういう選手であり続けているんだ」
ここまで13勝10敗で地区首位のアストロズに2.5ゲーム差の3位につけているマリナーズ。2位のエンゼルスとも0.5ゲーム差と上々のスタートを切った。その中で背番号51が大きな役割を果たしていることを、ディポトGMは誰よりも強く感じているようだ。
(Full-Count編集部)