大谷の3勝目、米専門家はどう見た? ハイレベルな変化球の回転数と被打率

ハニガーを空振り三振に仕留めてスプリットには絶句「なんてえげつないんだ…」

 この試合ではまさに、その変化球が威力を発揮。しかも、開幕から絶大な威力を発揮していたスプリットではなく、スライダーとカーブが効果的だった。グビザ氏はその後、初回に同じ右打者のジーン・セグラから外角低めへの82マイル(約132キロ)のスライダーで空振り三振を奪った場面と合わせて、大谷の決め球の素晴らしさを力説している。

「彼の変化球を見てみましょう。圧倒的なスライダーです。ストライクゾーンに来るように見えますが、セグラは捉えることができませんでした。どれだけブレーキが掛かっているのでしょうか。そして、このスプリットです。クルーズ目がけてストンと落下しています。82マイル(約132キロ)のスライダー。88マイル(約142キロ)のスプリット。彼の変化球はとても有効です。直球は先ほどのシーガーのように微かに対応できるようですが、変化球は事実上、バットに当てることは不可能です」

 2回1死からカイル・シーガーに98マイル(約158キロ)の直球をセンター前に運ばれ、初ヒットを許した大谷だったが、スプリットとスライダーでは主力打者を圧倒していた。グビザ氏は、シーガーに続く6番打者のハニガーを低めへの88マイル(約142キロ)のスプリットで3球三振に仕留めたシーンでは「なんてえげつないスプリットだ……」と“絶句”している。

 さらに、3回先頭のギャメルをスライダーで空振り三振に仕留めた場面では、その回転数に注目が集まっている。ここでは、カウント1-1から左打者のギャメルに内角低めのスライダーを投じてファウルで追い込むと、次も膝下へのスライダーを投じて空振り。グビザ氏は3球目のスライダーについて「とても素晴らしいスライダーですね。そして素晴らしいコースです。回転数も非常に優秀でした。2316rpm(1分間)です」と称賛。さらに、空振りを奪うと「全ての球種において、投球フォームにバランスを保てています。回転数が2483rpmのスライダーでした」と、よりスピンの利いたボールであったことを伝えた。

伝説のクローザーを彷彿とさせる大谷の投球「思い出させるのはガニエ」

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