大谷の高い志をエ軍OBが改めて絶賛 「どの選手からも聞きたい言葉」とは…
「彼のスタンスがアメージング。考え方が素晴らしい」
「スプリングトレーニング中に通訳のイッペイ(水原一平氏)を通じて、ショウヘイ・オオタニにインタビューするという非常な幸運に恵まれました。そこではシーズンの抱負を聞きました。『今は自分のできることをすること。球界で最高の選手になりたい。自分の仕事、心配、すべてのプロセスはそのため』だと言っていました。どんな選手からもこの言葉が聞きたいものです。彼のスタンスがアメージングですよ。そのような考え方が素晴らしい」
球界最高の名手になりたい――。大きな目標を実現するために、二刀流での独自のルーティーンを模索している大谷。打率.125、防御率27.00と試行錯誤に明け暮れたキャンプ中にも高い志を貫いた姿にグビザ氏は改めて感動していた。
一方、現役時代にMLBとソフトバンクでプレーし、この試合で実況を務めた元投手のC・J・ニコウスキー氏も「まだ時期尚早ですが、素晴らしいシーズンです。投打両方で見ていて信じられないような活躍をしています。様々な物語がありますが、実際のところ、彼はあと2年待てば9桁のディールを手にすることができたのです」と力説した。
MLBでは2年前に締結された新労使協定によって規定が2歳引き下げられ、米国外の25歳未満の選手はマイナー契約からスタートすることしかできなくなった。メジャー昇格してからも3年後までは年俸調停の権利を得られず、6年後まではフリーエージェント(FA)にもなれない。ドラフトで入団する新人と同様、自ずと最低年俸からスタートするシステムとなっている。大谷は、25歳まで待てば年俸総額2億ドル(約218億5000万円)以上のメガオファーを手にできるとも言われていたが、世界最高の選手を目指してこのタイミングを選んで渡米した。
大金よりも夢を選んだ大谷の流儀――。二刀流のスーパースターの人間としてのスケールの大きさもアメリカで絶大な人気を博す大きな理由のようだ。
(Full-Count編集部)