「ケンケンも練習」!? 西武期待のユーティリティー、21歳が目指す打者像とは
憧れの打者から受けたアドバイス、「ケンケンも練習していますよ」
バッティングに関しては「プレースタイルがかっこいい」と中学生の頃から憧れるソフトバンクの松田宣浩内野手からオフに直接アドバイスを受ける機会に恵まれたという。
「松田さんはバッティングの時、グリップを握る両手が少し離れているんです。『なんでかな』とずっと思っていたので聞いてみたら、右手が強いから、右手で押し込む意識を持つために離していると教えてくれました。自分も真似したんですが、松田さんのようにリストが強くないからできませんでしたね」
今はリストの力を付けるトレーニングにも取り組んでいる。「マッチになりたいと思っています。ケンケンも練習していますよ」。笑いながらそう話す山田は、とにかく元気で明るい。先天性難聴で物心がついた時から右耳が聞こえないというハンディもあるが、いたって前向きだ。
「片耳が聞こえないと、後ろ側から呼ばれたときにどこから呼ばれているかわからないんです。だから、フライが上がったときにどこから声が出ているかわからない。目で相手の口を見ながらやっています。小学生の時から野球をやっていているので、クセがついています」
プレーには人一倍集中力が必要な状況にも関わらず、「元気で押していきます」と、誰より声も出す。
「ずっとこういうプレースタイルです。元気を出さないと野球に入り込めない。『きついな』と思う日もあるけど、元気を出さないと気持ちが上がっていかないんで」