大谷&トラウト&シモンズ以外も奮起を…米メディアがエンゼルス野手に“喝“
救援陣だけでなく野手も低調なエンゼルス「更に上を目指せる。その方法は?」
30日(日本時間31日)の敵地タイガース戦では、2度の雨天中断の影響で5回83球3安打1失点5奪三振3四球で降板しながら、今季メジャー最速記録を更新する101.1マイル(約162.7キロ)をマークするなど、インパクトを残したエンゼルスの大谷翔平投手。ただ、この試合では降板直後に救援投手が炎上。エンゼルスは1-6で完敗した。
エンゼルスにとって、ブルペンの立て直しは開幕から解消できていない課題。一方で、この日は打線も7安打を放ちながら1得点と、9安打で6点を奪ったタイガース打線とは対照的だった。地元メディアは、好調を維持するマイク・トラウト、大谷、アンドレルトン・シモンズ以外の打者の奮起を促している。
CBSスポーツは「ほとんどトラウト、オオタニ、シモンズのおかげでエンゼルスは今の戦いができている。しかし、彼らには他の選手からの活躍が更に必要だ」とのタイトルで特集を掲載。「エンゼルスはシーズン87勝のペースである。それは良いことではあるが、素晴らしいとまではいかない。エンゼルスは更に上を目指せる。その方法は?」と“問題提起”し、「スター選手のためにもう少しまともなサポートを、裏方の面々に提供してもらうことによってだ」と訴えている。
記事では、エンゼルスのポジションごとのセイバーメトリクスの指標WAA(Wins Above Average)がメジャー何位につけているかを紹介。捕手10位、一塁手24位、二塁手23位、三塁手24位、遊撃手1位、左翼手5位、中堅手1位、右翼手30位、指名打者2位、となっている。
遊撃手=シモンズ、左翼手=アップトン、中堅手=トラウト、指名打者=大谷の4人がハイレベルであることに対して、他のポジションは及第点の捕手を除いて厳しい状況であることが分かる。特集では「この球団は一握りにも満たない選手たちによって持ちこたえる」と指摘。さらに「マーティン・マルドナードの非の打ち所がない捕手としての守備能力もそれにあたる」とマルドナードの守備力も評価しているが、残りのポジションの貢献度は低い。