1軍初昇格の楽天西巻 2軍で急成長の要因は?「チマチマやるのではなく…」

高校時代とはタイミングの取り方、間の時間も変化「皆さんしっかりとバットを振っている」

「キャンプを一軍で過ごしてみて感じたのは、みなさん、しっかりとバットを振っているなということでした」

 タイミングの取り方、それによる間の時間も変わった。高校時代のタイミングでは間が短かったため、ボールを長く見ることができず、結果的に当てにいくような打撃になっていた。プロに入り、アドバイスを受けた時は早めに割っていたが、そうすると間が長くなり、合わなかった。今はその中間くらいがジャストだという。

「ボールの見え方が高校の時と違います。『これ、打てるぞ』みたいな感じがあるんですよ。来た球に対して、捉えればいいだけ。しっかり振って捉えれば、勝手にヒットゾーンに飛んでくれるだろうくらいの気持ちでいます。高校の時は外角に来たらあっちに打って、内角に来たらこっちに打ってとか、そんなことばかり考えていたんですよね。今は来た球に対して、しっかり振って捉えようとしか考えていないです」

 まずは自分の形でバットを振り切ること。そして、タイミング。気づけば、ストレートに差し込まれることも減ってきていた。また「インコースをさばけるようになったなっていう実感がある」と言い、13日の5号本塁打は日本ハムの左腕・上原の内角直球を捉えたものだった。

 納得の一打だったが、「僕も打ったんですけど、そんなのちっとも取り上げられなくて、彼だけ」と笑うしかなかったのは、同学年の日本ハム・清宮の活躍だ。14日には左前安打1本だった西巻に対し、清宮はレフトとライトへマルチ本塁打を放った。打球速度175キロだったライトへの本塁打は「打球音がやばかった」と驚愕した。

同級生の清宮は気になる存在「喋りかけようと思ったら、いつも塁をまたいで行っちゃう」

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