米で2651試合出場のイチロー、隠れた勲章 “マイナー出場ゼロ”は至難の業
投手では大塚と吉井がマイナーでの登板経験なし
投手(大谷翔平を含む)
長谷川滋利 517試合/マイナー2試合
上原浩治 436試合/マイナー8試合
田澤純一 379試合/マイナー75試合
斎藤隆 338試合/マイナー16試合
野茂英雄 323試合/マイナー17試合
岡島秀樹 266試合/マイナー74試合
大塚晶則 236試合/マイナー0試合
佐々木主浩 228試合/マイナー6試合
黒田博樹 212試合/マイナー3試合
大家友和 202試合/マイナー98試合
高橋尚成 168試合/マイナー39試合
吉井理人 162試合/マイナー0試合
松坂大輔 158試合/マイナー47試合
岩隈久志 150試合/マイナー6試合
ダルビッシュ有 139試合/マイナー8試合
伊良部秀輝 128試合/マイナー18試合
田中将大 118試合/マイナー2試合
マック鈴木 117試合/マイナー197試合
石井一久 105試合/マイナー6試合
藪恵一 100試合/マイナー21試合
高津臣吾 99試合/マイナー21試合
五十嵐亮太 83試合/マイナー90試合
前田健太 75試合/マイナー1試合
小林雅英 67試合/マイナー18試合
木田優夫 65試合/マイナー136試合
村上雅則 54試合/マイナー60試合
建山義紀 53試合/マイナー99試合
川上憲伸 50試合/マイナー23試合
薮田安彦 43試合/マイナー46試合
平野佳寿 38試合/マイナー0試合
柏田貴史 35試合/マイナー14試合
大谷翔平 34試合/マイナー0試合
マイケル中村 31試合/マイナー251試合
藤川球児 29試合/マイナー25試合
高橋建 28試合/マイナー18試合
小宮山悟 25試合/マイナー17試合
野村貴仁 21試合/マイナー31試合
和田毅 21試合/マイナー56試合
桑田真澄 19試合/マイナー3試合
牧田明久 19試合/マイナー8試合
井川慶 16試合/マイナー107試合
多田野数人 15試合/マイナー148試合
福盛和男 4試合/マイナー38試合
村田透 1試合/マイナー164試合
今年MLBにデビューした大谷翔平、平野佳寿を除けば、44人の投手のうち、マイナーで投げなかったのは大塚晶則、吉井理人の2人だけ。パドレス、レンジャーズでクローザー、セットアッパーとして活躍した大塚は2007年に靭帯を損傷し、翌年トミー・ジョン手術を受けたが復帰できなかった。しかし、それまではほとんど故障知らずだった。
吉井理人はメッツ、ロッキーズ、エクスポズで5シーズン先発投手としてプレーしたが、大きな故障もなくすべて100イニング以上投げ、そのままNPBに復帰した。
野手も投手も、マイナー知らずで終わるのは至難の業であることがわかる。
MLBではほとんどの選手がマイナーで経験を積んでからメジャーデビューを果たすため、3000本安打を記録した32人の打者のうち、マイナーでの出場記録がないのは、マイナーが未整備だった19世紀に活躍したキャップ・アンソン(3435安打2524試合)を除けば、デーブ・ウィンフィールド(3110安打2973試合)、イチロー(3089安打2651試合)、アル・ケーライン(3007安打2834試合)の3人のみとなっている。
(広尾晃 / Koh Hiroo)