球宴初選出の元Gマイコラス、日本で培った投球「初球の71%がストライク」
「マイコラスの貢献はカージナルスにとって救世主」
投球データを見れば明らかだ。特集では「彼は今シーズンの前半戦における、チーム内でNO1の先発投手である」と絶賛し、その投球内容について紹介。75奪三振に対して17与四球という数字に加え、初球の71%がストライクであるというデータも伝えている。さらに、「スライダーは50%がゴロになり、カーブで打者をフリーズさせる」という。初球からストライクを投げてカウント有利に投球を組み立て、スライダーで凡退の山を築く。落差のあるカーブはカウント球にも決め球にも使える。日本で培った投球スタイルで、メジャーの猛者も封じ込めている。
また、故障者や不調の投手が続出している中、「マイコラスの貢献はカージナルスにとって救世主である」とも記事では指摘。そして、前半戦で「唯一確実な存在」だったとも言及している。メジャーにおいて、ローテーションを守り続けること、さらに、どんな状態でも安定してゲームを作り続けることは、先発投手の評価基準として重視されている。マイコラスはまさにチームにとって理想的な先発投手と言える。
「4月9日以降の登板で彼が4失点したのは2回だけである。彼はマウンドで容赦のない男である」
「マイコラスがいなければ、シーズン前半にカージナルスはもっと残念な順位につけていたかもしれない。バド・ノリスとジョーダン・ヒックスとともに、マイコラスはカージナルスの投手陣のパワーの源である」
特集ではこう絶賛した上で「9年間さまよい続けた後、マイルズ・マイコラスはセントルイスで居場所を見つけた」と締めくくっている。いい意味でサプライズとなった右腕はオールスターの晴れ舞台に立った後も力強く名門カージナルスを牽引してくれそうだ。
(Full-Count編集部)